めまいについて
めまいには、ぐるぐる回る回転性のめまい・ふわふわと雲の上を歩いているような浮動性めまい・動揺性のめまい・立ちくらみ等があります。
めまいにならないように心掛けることとしましてこのようなことが言われています。
- 規則正しい生活
- 睡眠を十分にとる
- ストレスのある環境を見直す
- 適度な運動
- 栄養バランスの良い食事をする
めまいがあると外出することも嫌になります。そして、それがストレスになったり不安になったりして生活に支障が出てきます。めまいについていろいろ調べて不調の原因を考えないといけません。めまいの診断名はいろいろあります。
〇良性発作性頭位めまい症(BPPV)
頭の位置を変えるとめまいが起こる症状です。耳石器にある耳石が剥がれ落ちて、半規管に入り込むことでめまいが起こると考えられています。理学療法や抗めまい薬が処方されます。
〇メニエール病
体の平衡感覚を司る耳の奥の内耳にリンパ液がたまることでめまいの症状が現れます。どのようなメカニズムで内リンパ水腫が生じるのかはまだ解明されていません。疲れ・ストレス・睡眠不足・アレルギー・免疫の異常・内耳への血流不足が要因で耳鳴りや難聴も伴う場合があります。抗めまい薬や抗不安薬等が処方されます。
〇持続性知覚性姿勢誘発めまい (PPPD)
2017年に定義されました。原因ははっきりとしていませんが、3カ月以上にわたって不安定で非回転性めまいの症状が現れます。
症状が現れる特徴としまして、
・起立や歩行時等の身体の動きや視覚刺激で症状が現れる。
・エレベーターに乗った時に浮遊感(ふわふわ)が現れる。
・スーパーマーケットやコンビニ等の陳列棚で商品を選び時にふわふわする。
原因不明のめまいの中では高い割合で持続性知覚性姿勢誘発めまいではないかと言われています。 持続性知覚性姿勢誘発めまいの治療は抗うつ薬(SSRI、SNRI)の薬の処方をされます。認知行動療法や前庭リハビリテーションを行っているところもあります。
●認知療法・認知行動療法
認知(ものの受け取り方や考え方)に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)です。
ストレスを感じると悲観的な考えになりますが、認知療法でストレスに上手に対応できるようにします。
●前庭リハビリテーション
慢性的なめまいとふらつきの改善を目的として、頭や目や足を動かすリハビリテーション。
目と体を刺激して神経の伝達の乱れを改善させると症状にも効果があると考えられています。
めまいの診断名はいろいろありますが処方する薬がよく似ている？
めまいの診断名や治療法や予防法はいろいろとありますが、現在めまいでお悩みの方は改善されていますでしょうか。特に気になる点は、めまいの診断名は違うのに処方されている薬が抗うつ薬や抗不安薬や抗めまい薬でよく似ていることです。そして、2017年に定義された持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)も、原因不明のめまいの人はこれでは？と言っている割に処方する薬が他の診断名の薬とよく似ています。
平衡感覚に関わる器官の調節は、脳幹の背側に位置する小脳が司っています。そして、自律神経の中枢である脳幹にも影響してきますので、セロトニンやアセチルコリン等の分泌にも関わってきます。ですので、めまいがある人は精神症状が現れる人もいます。めまいを治療する薬の抗めまい薬は平衡感覚に関わる神経に作用することを目的にしていますが、抗うつ薬や抗不安薬というのは心の不調がめまいの原因と疑って、幸せホルモンと言われているセロトニンの量を増加させることを目的に処方していますので、病院の先生方も小脳と脳幹の機能と見立てています。しかし、薬で一時的に良くなっても根本治療ではありません。薬ではなく、小脳や脳幹の機能に影響を与える着目しなければいけない身体の部位を見逃しています。
まとめ
めまいに関係する情報は本やインターネットで様々あります。めまいのある人がセルフケアで体操をすると良くなるという情報や、ふわふわめまいが食事で良くなるという情報等があります。テレビでめまいのスペシャリストとして放映された先生の病院へ治療に行きまして、改善しなくて他の治療院を探している人もいます。めまいの症状がある人は情報をきちんと収集すべきだと感じています。
めまいの種類はいろいろありますが、自律神経のバランスの乱れによるふわふわめまいを診てもらうために病院へ行くと異常なしと言われます。診断名をつけてくれても、薬の処方の治療がメインになります。薬で一時的に良くなっても根本治療ではありません。平衡感覚に関わる器官の調整を司る小脳と自律神経の中枢の脳幹の働きに影響を与える部位の治療をしてめまいの症状を改善していきましょう。
めまいの症状や治療についてお悩みの方は、お電話お待ちしております。めまいが改善する治療の情報をお伝えします。相談料金はいただきません。
