コラム

ブロック注射の効果で痛みの原因を治療できる?

発痛物質が産生されるメカニズム

痛みがある時は交感神経が優位になっている状態ですので体が緊張しています。すると、血管が収縮しますので血流が低下します。そして、痛みの部位の炎症が治りにくくなるという流れで痛みを感じ出すと悪循環になることもあります。発痛物質には、ブラジキニン・セロトニン・ヒスタミン・アセチルコリン・プロスタグランジン等があります。

・痛み

  ↓

・交感神経が優位

  

・血管の収縮

  

・各組織への循環が悪くなり酸素欠乏や老廃物が溜まる

  

・発痛物質の産生

  

・痛み

ブロック注射について

ブロック注射はこのような種類があります。

〇神経ブロック療法

痛みの伝達に関わっている神経に局所麻酔薬を注射するので痛みが軽減します。

〇星状神経節ブロック

頚部にある星状神経節(交感神経の中継点)に局所麻酔薬を注入します。交感神経を一時的にブロックすることで痛みを和らげるだけでなく自然治癒力を高める治療と言われています。

〇硬膜外ブロック

背中から硬膜外腔(脊髄を包んでいる硬膜の外側の空間)に局所麻酔薬を注入する。

〇トリガーポイント注射等の末梢神経ブロック

痛みのある部位の浅い神経に局所麻酔薬を注入する。

ペインクリニックで行われているブロック注射は星状神経節に注射して神経の伝達をブロックします。すると、血管が拡張して血液の流れが良くなりますので、酸素や栄養の供給が良くなって、痛み(発痛物質)の伝達も抑制されますので痛みの悪循環がなくなり、そして過敏に反応していた脳も改善していると感じ取ります。しかし、それは身体の信号を見えなくしています。

あと、ブロック注射をしたことがある人と出会ったことがありますが疑問があります。交感神経の緊張を緩めることで血行改善して血液中の酸素や栄養分と共に、自然治癒力を助ける免疫物質を供給するということですが、注射の効力が効いている時だけ痛みがなくなるのでは治療とは呼べないのではないでしょうか。頭痛や首のヘルニアや肩こりや自律神経失調症の症状に効くということですが、根本原因がその痛みがある組織の部位とは限りませんので、組織が健康になるという点も疑問があります。そして、出会ったことがある人もブロック注射を経験しても、まだ症状があるので他の治療院を探しているような状態でした。

まとめ

自律神経失調症やうつ病の人に対して自律神経系・免疫系・内分泌系の中枢の脳幹の視床下部の機能を正常にして自然治癒力を高めますので、星状神経節ブロックが効果的な治療と言われていますが根本原因を治療していますでしょうか?身体が発してくれている痛みという信号をブロック注射で誤魔化してしまうのはいかがなものでしょうか?痛みの部位が原因ではなく他の部位が原因の場合もありますので、きちんと適切な治療をしましょう。

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