コラム

起立性調節障害(OD)の悩みを周りがなかなか理解してくれない!!

起立性調節障害とは?

人間の血圧・脈拍・胃腸の動き等は、自律神経の働きによって無意識に調整されています。起立性調節障害は、自律神経のバランスの乱れのために起こる自律神経失調症の症状の1つで、思春期の子供に多いと言われています。朝なかなか起きることができずに、不登校になる人もいます。保護者の方もなかなか起きない子供に対して、怠けていると勘違いして、大きな声で怒ったりして無理やり学校へ行かせようとしたりすることがあります。

周りの人に怠けていると誤解される!

起立性調節障害は自律神経の働きが乱れて以下の症状が現れます。

  • 頭痛
  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 貧血
  • 動悸
  • 倦怠感
  • 朝になかなか起きることができない
  • 昼から元気になる
  • 夜なかなか寝付けない

病院での診断方法

寝ている時と立ち上がった時の血圧の変化や、血圧が戻るまでにかかる時間、自覚症状などを調べる検査があります。順序としまして、

  1.  10分間ベッドなどの上に横たわって安静にする。
  2.  心拍数と血圧の測定を3回おこなう。
  3.  10分間起立する。
  4.  数分ごとに心拍数と血圧を測定して、その変化を記録する。

これによって起立性調節障害かどうか、どのようなタイプの起立性調節障害かなどを診断することができます。その他の病気(鉄欠乏性貧血、甲状腺機能亢進症など)がないかを除外して、上記の方法で診断をつけていきます。

病院での治療方法や心がけること

  • 適度な運動を心がける
  • 夜ふかしなどをしない
  • 規則正しい生活をする
  • 水分と塩分摂取を心がける
  • 立ちくらみが強い時は、普段から急に立ち上がらないように気をつける

起立時に倒れる場合や、朝起きることができずに日常生活に支障をきたす場合は、薬を併用することもあります。薬物療法には、血管を収縮させ血圧低下を防ぐものが使用されます。起立性調節障害によって不登校になったりすると、心理社会的ストレスが重なり、より強く症状が現れてしまう場合もあるために、カウンセリングが必要になることもあります。

周りにこういう方いませんか?

よくある話としまして、学生時代の全校集会等の生徒が集まって立ったままで先生の話を聞いている時に、気分が悪くなる生徒がいたところを見たことがある人もいるのではないでしょうか。長い時間立っていたらフラフラして気分がわるくなって倒れたり、寝ている状態からいきなり起き上がると気分がわるくなって倒れたりする症状は、起立性調節障害の脳貧血の症状です。

長時間立ったままでいたり、寝ている状態から起き上がったりする時は、重力によって、脳の血流が減り、下肢の方へより血流が流れます。一般的に、脳への血流はふくらはぎの筋力が大事と言われています。ふくらはぎの筋力がポンプの役割をしていて、ふくらはぎの筋力がぎゅっと締まっていることで、血管を収縮させて下肢への血流が増えすぎないようにコントロールして、脳の血流が減るのを防いでいます。

原因について深く追究しよう!!

ふくらはぎの筋力も大事だと思いますが、起立性調節障害の原因を考える上で、やはり自律神経のバランスの乱れについて考えることが重要になってきます。先程も伝えましたが、人間の血圧や脈拍、胃腸の動きなどは、自律神経の働きによって無意識に調整されています。自律神経には、活動する時に活発になる交感神経系と、休憩の時に働く副交感神経系があります。運動をすると交感神経が働いて心臓の拍動が速くなり、そして休憩すると副交感神経が働いて、拍動はゆっくりになっていきます。血圧や胃腸の動きなども自律神経系によって、環境に合わせて無意識に調整されています。だから自律神経のバランスが乱れている人は、自律神経失調の症状が現れます。

脚の血管が収縮して血圧を上げて上半身に血液が流れます。立つ姿勢の時に、自律神経のバランスが乱れると、下半身の血管が十分に収縮しない為に上半身への血液の供給が減少してしまいます。

脳幹の視床下部が自律神経を司っている!そして、そこに影響を及ぼす体のある部位とは?

脳幹の中で第三脳室を囲む部位の間脳には、自律神経系の中枢である視床下部があります。脳幹の視床下部が関わっているから、めまいや立ちくらみや貧血などの身体症状や、朝になかなか起きることができない症状が現れます。そして視床下部の働きに影響を及ぼす体のある部位が原因です。それは首です。首に不調があると、視床下部の働きが乱れるので自律神経のバランスも乱れます。

処方箋等は対症療法です。原因の首に対しての治療を何もしないままで、薬を飲むだけでは、飲んでいる時だけ体調が良くなって、飲まなくなると症状がまた現れます。

起立性調節障害で悩んでいる方の周りの方々へ

本人しか症状の辛さが分かりませんので、周りの人に「怠けている」や「サボっている」というような誤解をされることもあります。気持ちの持ちようの問題と考えて、「やる気を出せ」等のような言葉で怒鳴るといった間違った対応をしないように、周りの人にきちんと説明して本人以外の方々に起立性調節障害や自律神経についての理解をしてもらうことが大事になってきます。そして、病院に行ってもなかなか症状が改善しない方に対して、自律神経についての情報を収集することに協力していただいて、諦めずに首に対しての正しい治療に気付きましょう。

まとめ

起立性調節障害は、自律神経のバランスの乱れのために起こる自律神経失調症の症状の1つです。自律神経が血管の収縮と拡張をコントロールしていて、その中枢は脳幹の視床下部です。そして視床下部の働きに影響を及ぼす部位は首です。

病院の処方箋を飲んでいる時だけ調子が良いということは対症療法であって、治療とは言えません。首に対しての正しい治療をすることが重要になってきます。

起立性調節障害の原因の首についてのより詳しい話や、起立性調節障害が改善する首への正しい治療の情報を知りたい方は、スマイルお悩み相談室へご相談ください。相談料金はいただきません。お電話お待ちしております。

きちんと自律神経のバランスの乱れの原因の首を治療し、起立性調節障害の症状を改善して健康な日々を過ごしましょう。

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