コラム

発達障害は本当に「生まれつき」「先天性」の症状なのか?

発達障害とは?

発達障害は生まれつきの脳の特性やストレスなどで、セロトニンの分泌量が少ないということから、これらの症状が現れます。

  • 疲れやすい
  • 不眠
  • 肩こり
  • 片頭痛
  • 便秘や下痢
  • 免疫力の低下で風邪を引きやすくなる
  • 言葉の発達が遅い
  • 対人関係をうまく築くことができない
  • 特定分野の勉学が極端に苦手
  • 落ち着きがない
  • 集団生活が苦手

そして発達障害は、主に3つに分類されます。

  • 広汎性発達障害(PDD)
     自閉症スペクトラム
     アスペルガー症候群 など
  • 学習障害(LD)
  • 注意欠陥多動性障害(ADHD)

発達障害の症状がある方は、周りの方から理解されにくく、サポートを受けられない事があります。そのため、生活環境などで精神的なストレスを受けやすいために発達障害の症状の他にうつや不安などの症状も現れる場合があるため、周りの方の理解やサポートなどが重要になります。

病院での発達障害の治療は?

発達障害は、現在の医学ではまだ治療法が確立されていません。しかし、それぞれの症状を改善するための薬物療法を行うことがあります。脳の働きを活性化させることを目的とした薬が用いられます。

  • 脳内のドーパミンという物質を増やす薬
  • 脳内のノルアドレナリンという物質を増やす薬
  • α2Aアドレナリン受容体を刺激する薬

その他に不眠症に睡眠薬、うつ症状に抗うつ薬なども用いられます。脳内の神経伝達機能を改善する薬を飲んでいる時だけ改善されるということは対症療法になっています。そこで投薬ではない治療で根本原因を治療して、自律神経のバランスを整えることを考えないといけません。

発達障害とセロトニンの関係

発達障害の原因はまだ明らかになっていませんが、医学的には脳機能障害とされていて、先天的要因に加えて環境的要因も重なって脳に影響を与え、症状が現れるのではないかと言われています。

セロトニンの不足となる原因は、これらのことが言われています。

  • ストレス
  • 人とのコミュニケーションの不足
  • 腸内環境の悪化
  • 不規則な生活習慣

発達障害で悩む → ストレスを感じる → セロトニンが不足する → 自律神経のバランスが乱れる→ 発達障害の症状が現れる という流れになってしまいます。

セロトニンについて

自律神経のバランスを整えるために、重要な役割を果たしているのが、セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンの三大神経伝達物質です。その中で特に重要なのがセロトニンです。セロトニンはノルアドレナリンやドーパミンを抑制して、心のバランスを整える働きがあります。セロトニンの不足でノルアドレナリンやドーパミンの異常分泌によってバランスが乱れると自律神経のバランスが乱れて、発達障害や自律神経失調症の症状が現れます。

自閉症の研究から、発達期のセロトニンが自閉症の社会性コミュニケーション障害に関わることが明らかになってきました。

発達障害の感覚過敏で気になっていることがある!

感覚過敏はこれらの症状があります。

  • 視覚過敏   光がまぶしい。
  • 触覚過敏   衣類の素材がチクチクしたりすると嫌。
  • 聴覚過敏   人混みの騒がしい音が嫌。
  • 嗅覚過敏   食べ物の匂いが強く感じる。
  • 味覚過敏   食べ物の味が濃く感じる。

発達障害の感覚過敏について、すごく気になっていることがあります。それは発達障害の人に、よく見受けられるという感覚過敏の症状は、自律神経失調症で悩んでいる人の症状にすごく似ているということです。

発達障害の本当の原因!!

発達障害は、脳幹にある縫線核という部分の働きが低下して、ここで産生される神経伝達物質で、不安な気持ちを落ち着かせるなどの作用があるセロトニンの量が減っています。

自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の治療では、オキシトシンの点鼻薬が使われます。オキシトシンは脳幹の視床下部で合成されて、下垂体から分泌されるホルモンです。オキシトシンの主な作用としては、抗ストレス作用、摂食抑制作用が挙げられます。そして、精神的な安らぎを与える神経伝達物質のセロトニン作動性ニューロンの働きを促進することでストレス反応を抑え、人と交わったりする社会的行動への不安を減少させると考えられています。

このことから、発達障害は脳幹の働きが関わっています。そして脳幹の働きに影響を与える身体の部位があります。それは首です。首に不調があると脳幹の働きが乱れて、自律神経のバランスが乱れて発達障害の症状が現れます。

先天性ではなく、生まれる瞬間から重力などのストレスが人にはかかっている。

そこで改めて考えてみます。一般的に言われている発達障害と診断された方の、「生まれつき」・「先天性」という言葉が使われますが、はたしてそうでしょうか。

人は生まれた時から重力などのストレスがかかっています。その他にも「出産時に赤ちゃんの首に負担がかかっていないか?」「成長過程で小さい子はよく転ぶが首は大丈夫なのか?」といった心配があります。そのことから「生まれつき」・「先天性」という言葉は適していないのではないのかと考えています。

特に首へのストレスがあると自律神経のバランスに関わります。首へ適切な治療をすると症状は改善します。「生まれつき」・「先天性」という言葉で諦めないでほしいです。

まとめ

発達障害の人は現在行っている治療でなかなか症状が改善しない場合は、他に試した方が良い治療があるのでは?と疑問を持つことが大事です。

感覚過敏の症状は自律神経失調症の人の症状と似ています。セロトニンの不足で、ノルアドレナリンやドーパミンの異常分泌によってバランスが乱れると、自律神経のバランスが乱れて発達障害の症状が現れています。セロトニンの産生は自律神経系の中枢の脳幹の視床下部の働きが関わっています。そして、首の不調があると視床下部の働きに支障をきたします。

発達障害で悩んでいる人は、首へ適切な治療をしましょう。「生まれつき」・「先天性」という言葉で諦めないでほしいです。

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